シーズン最後の釣りになるかも

　
　富山に釣りに出かけた。
　午後遅く、やっとのことで目的の場所にたどり着くと、川は大増水で白泡をたてて激しく流れていた。
　毛針を落とせる僅かな水面から、そう大きくはないイワナが結構出た。

シーズンの終わりなので３尾だけキープした。
どれも胃が空っぽで、大水で就餌できなかったようだ。
僕はその隙に乗じて釣っしまったのだ。

日の暮れた川を眺めるのは寂しい。
人生の終焉を前にしているかのように。
しばらく眺めてから、市内に向かう。

その夜は、リパイユで食事をした。

フレンチの肴で酒を飲む。
これ、旨かった。
チコリ、みたいなモノと胡桃、ブルーチーズの料理。
あと、牛の胃の卵とじも。
豚の顔面ソーセージも。
自家製ハムや生ハム、サラミも。


翌日はなかなか目が覚めず、川に着いたのは昼前だった。
川は釣り人の足跡だらけで、１時間ほど釣ってみたが反応はなかった。
蕎麦屋を探して昼飯を食い、高速道路に飛び乗った。