Fishig trip 2012 アーニー [近況]
翌朝、時間通りにアーニーはやってきた。彼の大きなピックアップに乗せてもらって、牧場を横切り、ニコラジャンクション上流のスポットに入った。クルマを止め、線路に沿って広がるセージブラシの枯野を横切ると、川岸にはパインツリーの木立が続いている。急な坂をアーニーは慎重に小股で歩いた。
アーニーはここで釣ろうと場所を決めると、2つ持っていたみかんの一つを僕にくれた。
彼に指示されたスポットをゆっくり探ったが、当たりはなかった。
クルマに向かって歩きながら彼は、ここが好きで、岸辺で火を焚いて一日過ごすこともあるのだと言った。
これで今年の釣りも終わったか、と少し感傷的になってクルマに乗ると、アーニーは朝飯でも食べようと言う。マークが待っているからと断ったが、まあいいから、とパッキングハウスに連れて行かれた。
外へ座って、チーズブレッドの朝食を摂ったが、腹も減っていたし、タバコを吸いながらコーヒーが飲めたので、内心嬉しかった。
ここでも彼はフィッシャーマンズ フレンド というドロップをくれた。のど飴のようなものだが、何だか子どもと勘違いされてるような気がした。
突然無線が入り、アーニーは現場に急行しなければならないと言った。現場といってもほんの近くで、何者かによって街灯が撃たれたらしい。キャビンも近いし歩いて帰ると言ったのだが、すぐ済むので待っていてくれ、もう1カ所釣りをしよう、と誘われた。マークが待っているので断ったのだが、まあいいからと彼は、僕を乗せたまま、現場に着いてしまった。
助手席で待っている間、彼は全く急ぐ様子もなく、パトカーの警官と話したり、アマチュア記者のような男のビデオの前でインタビューに答えていたりした。
消防関係の用事が済んで、ようやく釣りを始めることができたが、約束の時間を全く無視した形になったので、ゆっくり釣ることはできなかった。
当然の事ながら、アタリはなかった。
キャビンに戻るとマークはもう掃除を終えていた。アーニーは別れの挨拶をし、僕をハグして帰って行った。突然抱きしめられて狼狽えてしまったが、マークは後で、アーニーが誰かをハグするのを見たことがないと何度も笑った。
キャビンの戸締まりをし、クルマに乗り込んでバンクーバーに向かった。古いボートを引っ張って、雨や雪の降るハイウエイを飛ばした。
暗くなってマークの家に着くと、Liliは風邪をひいていて少し弱っていた。夕食をご馳走になって飲んでいたが、さすがに気が引けて早く寝ることにした。留守の間にいろいろあって、夫婦で話さねばならないこともたくさんある。
翌朝、Liliは早く仕事に出掛け、僕はマークのクルマで空港に送ってもらった。今回はパスポートを忘れないように、胸のポケットに大事にしまっていた。
チェックインは沢山の客で時間がかかり、入国審査の後、土産物を引っ掴んでヒコーキに飛び乗った。
今年の釣りもこうして終わりになった。
アーニーはここで釣ろうと場所を決めると、2つ持っていたみかんの一つを僕にくれた。
彼に指示されたスポットをゆっくり探ったが、当たりはなかった。
クルマに向かって歩きながら彼は、ここが好きで、岸辺で火を焚いて一日過ごすこともあるのだと言った。
これで今年の釣りも終わったか、と少し感傷的になってクルマに乗ると、アーニーは朝飯でも食べようと言う。マークが待っているからと断ったが、まあいいから、とパッキングハウスに連れて行かれた。
外へ座って、チーズブレッドの朝食を摂ったが、腹も減っていたし、タバコを吸いながらコーヒーが飲めたので、内心嬉しかった。
ここでも彼はフィッシャーマンズ フレンド というドロップをくれた。のど飴のようなものだが、何だか子どもと勘違いされてるような気がした。
突然無線が入り、アーニーは現場に急行しなければならないと言った。現場といってもほんの近くで、何者かによって街灯が撃たれたらしい。キャビンも近いし歩いて帰ると言ったのだが、すぐ済むので待っていてくれ、もう1カ所釣りをしよう、と誘われた。マークが待っているので断ったのだが、まあいいからと彼は、僕を乗せたまま、現場に着いてしまった。
助手席で待っている間、彼は全く急ぐ様子もなく、パトカーの警官と話したり、アマチュア記者のような男のビデオの前でインタビューに答えていたりした。
消防関係の用事が済んで、ようやく釣りを始めることができたが、約束の時間を全く無視した形になったので、ゆっくり釣ることはできなかった。
当然の事ながら、アタリはなかった。
キャビンに戻るとマークはもう掃除を終えていた。アーニーは別れの挨拶をし、僕をハグして帰って行った。突然抱きしめられて狼狽えてしまったが、マークは後で、アーニーが誰かをハグするのを見たことがないと何度も笑った。
キャビンの戸締まりをし、クルマに乗り込んでバンクーバーに向かった。古いボートを引っ張って、雨や雪の降るハイウエイを飛ばした。
暗くなってマークの家に着くと、Liliは風邪をひいていて少し弱っていた。夕食をご馳走になって飲んでいたが、さすがに気が引けて早く寝ることにした。留守の間にいろいろあって、夫婦で話さねばならないこともたくさんある。
翌朝、Liliは早く仕事に出掛け、僕はマークのクルマで空港に送ってもらった。今回はパスポートを忘れないように、胸のポケットに大事にしまっていた。
チェックインは沢山の客で時間がかかり、入国審査の後、土産物を引っ掴んでヒコーキに飛び乗った。
今年の釣りもこうして終わりになった。
>ミィシャさん いつもありがとうございます。
by いとまん (2013-03-08 06:30)