白峰：森の管理人のブログ：SSブログ

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白峰　[近況] [編集]

　イワナ釣りのシーズンが終わろうとしている。雨模様だったがじっとしていられなくて、未明から白峰に出かけた。　
　北陸道に入る前に空が白み始めた。北陸トンネルを越えると山々には低く雲が垂れ込め、雨が降り始めていた。福井ICで降り、大野経由で勝山に入り、福井と石川の県境の峠道では気温が15℃と表示されていた。
　去年も雨だったと思いながら、去年と同じ小さな谷に向かった。しかし、そこにはもうクルマが止まっていて、釣り人が入っている様だった。引き返して、本流沿いに上流に向かい、適当な空き地に車を停めて川に降りた。
　甲虫を模した毛鉤を結んで、水面に浮かべると、程なく水中からイワナが浮かび上がってきたが、食わずに深みに戻っていった。次のスポットでも同じようなことが起こり、毛鉤のサイズを小さくしてみたが食わない。
　水面に出ることを嫌っているのかもしれないと思って、沈む蟻の毛鉤の上にウールのマーカーを付けた。そうして良さそうなスポットに投げ込むと、大きなイワナが出てきて、マーカーに食い付いた。マーカーには針など付いていない。だが、ウールの繊維が岩魚の歯に絡みつくかもしれないと思って、大きく竿をあおると、岩魚はマーカーごと糸を食いちぎって逃げていった。
　沈む毛鉤に変えた途端、水面に飛び出して来るなんて・・・。僕はまた、陸生昆虫のドライフライをつけた。

　途中やっと１尾だけ釣って、昼頃になり道に上がった。クルマまで戻り広場で昼飯にした。雨はあがっていた。

　

　昼食を食べ終えコーヒーを飲んでいると、一人の釣り人が川からあがってきて少し話をした。彼は神奈川からこの付近に転勤になって、毎週土日は必ずといっていいほど釣りに来ているのだそうな。年間2〜300尾は釣っていると言った。それが多いのか少ないのか、容易に計算できなかったが、うらやましい限りだ。春から初夏にかけてがいいので、是非また来て下さいと言った。

　もう少し釣りをしたい。それから僕は、更に支流に沿って山を登り、小さな谷に入ることにした。荒れた林道を走って何とかその谷に辿り着いたが、沢までの道は雑草に覆われていて、とても入る気がしなかった。もう少し走って少し開けた谷に入ることにした。それでも奥深い山なので、爆竹を鳴らさずにはおれなかった。

　岩魚を２尾掛けた。